F1L用のプロペラブロックを作成していきます。
一般的にはこのような木製のものを作るのですが、正確性と今後のサイズ展開を考えてスタイロフォーム(高密度な発泡スチロール)から切削加工機で作っていくことにしました。
まずはCADで設計図を作っていきます。
実機とは異なり、模型飛行機のプロペラの断面毎のピッチは、中心からの距離によらずほぼ同一になります。
今回はピッチレシオ1:1.8、半径190mm、として形状を計算しました。
いつもの野中先生の本に加えて、今回は和栗雄太郎著 模型飛行機の科学 ーフリーフライト機の理論と設計ー がとても参考になりました。
あとはこの設計図を元にRoland社の切削加工機:MMODELA MDX-40A を使って加工していきます。
加工にはトータルで6時間かかりましたが、複雑な形状を正確に切り出せたので、わざわざ切削加工機を使った甲斐がありました。
機械の制約で、ブロック材を掘っていくような加工になっています。周りの不要な部分は後でスチロールカッターで切り落とします。
このブロックにバルサをカンナで削ったシートを貼り付けて、湾曲した平面を作ります。
真ん中にスパー用の溝も掘っておいたので、きっちと組立ても出来て、バランスの良いプロペラになるはずです。