F1L試作機が一応形にはなったものの、飛びませんでした。
バランスが悪い
F1L試作機を組み立てましたが、全体にチグハグなバランスだったからか、多少なりとも上昇していくような飛行はさせることが出来ませんでした。
全体的に重い試作機となったのは、あくまでHK-28よりもサイズが大きくなったことに対するノウハウをまずはつかむことが目的だったので想定通り。
想定外だったのは、大きな機体を浮かせるだけのパワーに耐えられるモータスティック・プロペラハブの強度になっていなかった為、必要なトルクを得ることが出来ませんでした。
モータスティックが歪むほど可能な限り太いゴムをつけたものの、それでも上昇できずにフラフラと飛ぶだけでした。
おまけにプロペラハブもブレードの重さに耐えられなかったのか、折れてしまいました。
3つ改善していきます。
⒈ 翼の骨組みを細くして軽量化
⒉ プロペラを薄くして軽量化
⒊ 適材適所
翼の骨組みを細くして軽量化
翼の重量をおおよそ試作機の1/3にする為、骨組みを全体的に細くしていきます。
レーザーカッターは形はいつでも正確なものの、レーザ出力とヘッドの移動速度で切り口の太さが変わってきて、こちらが意図している寸法との差になってしまう原因です。
図面上のサイズと、レーザカッターの出力を調整しながら、細くて均一に切り取れる設定を探しました。
同じくハニカム尾翼も細くしてきます。
試作機ではひとつなぎのまま切り出していましたが、木目に対して斜めに使っている場所を中心に、自重でも垂れ下がってしまっていました。
これを改善する為、尾翼を22個のパーツに分けて木目に対して並行に配置して切り出しました。
その後、型紙等々を駆使しながら接着して形にしていきます。
部品だけの状態で0.067g、組立後で0.082gになりました。
フィルムはまだ貼っていませんが、目標重量は0.102gなので、重量の面ではとりあえず良い出来上がりです。
主翼も細い部品で組み立てて、骨組みだけの状態で0.180gになりました。
目標は0.197gなので、こちらは翼面積を考えると、フィルムを貼ったら少しオーバーしそうです。
プロペラを薄くして軽量化
プロペラの材料に使うカンナで、バルサブロックを削ったシートを譲っていただきました。
もはや薄すぎて、厚みや重さはうまく測れないですが、とにかく薄くできます。
綺麗にプロペラが作れるように、今度はプロペラ治具に挑戦していきます。
寸法やどのような治具があれば良いのか、江戸川インドアプレーンクラブで教えていただいたので、まずは図面から準備します。
適材適所
9月の江戸川インドアプレーンクラブは飛行会ではなく、座学と情報交換をおこないました。
各部品に使っているバルサ材のA・B・Cグレインの選び方や、使い方が間違っていることが分かったので、特にモータースティックは材質をよく選んで、作り直します。